後天性にょたくくにょタカ/フェチ討論(タカくくタカ+鉢)/利コマ/赤タカくく
*後天性にょたくくにょタカ
なんやかんやで忍術学園の生徒が全員女の子になりました。
なにやかんやはなんやかんやです(多様するな)
「タカ丸!」
「あっ兵助くん!な、なんか体が変なことに、」
「知ってる今学園の皆、女になってる」
「なんで!?」
「知らね。それより、」
「うえっ(腹にのられた)ちょっなに急に!」
「見せて(アンダーに手をかけながら)」
「いやいやなんで!?」
「自分よりはお前の見たい。てか、でかくない?」
「兵助くんて変なとこスイッチはいるよね…!
あと、兵助くんはなんか美乳っぽいし、胸は大きさじゃないよ!」
「…まぁなんでもいい」
「わっ!!ちょっ、めくりあげないでよ!心は男だけど一応恥じらう乙女心くらいは芽生えてんだからさあ!」(腕クロスして防御)
「てかやっぱでかくない?雷蔵と同じくらいか?」
「兵助くんて実は巨乳好きなの!?ちょっと意外なんですけど!」
「べつにお前のじゃないと興味ない」
「でもやたら大きさ気にしてるじゃん!」
「それはお前がいう乙女心の芽生えだろ?」
「ほんとかよ!(ツッコミ)てか、だ、だめだって、ああっ!」
「やっぱでかい」
「~~~~っ!!兵助くんのまな板ーーー!」
「なっ!人が地味に気にしてるの言うなよ!」
「美乳って言ったの取り消す!兵助くんなんて微乳だよ!」
「分かりにくいけどなんて言ったかよく分かった…てめぇ!」
「ちょっそれはだ、だめだっ…きゃーーーー!!」
~暗転~
*フェチ討論(タカくくタカ+鉢)
「ねー、兵助くんって何フェチ?」
「はあ?…なに」
「フェチ:特定の種類の物に異常な執着・偏愛を示す人」
「知ってるし。なんか三郎って面倒くさいよな」
「ひどっ!折角人が教えてやってんのにひっど!」
「それよりも!ねぇねぇ兵助くんって何フェチ?」
「あー…じゃあ、お前は」
「俺?俺は、うーん…」
「迷う間でもないだろ。
俺はぁへーすけくんの髪がぁ、一本一本に名前を付けてぇ、
愛でて撫でて食べたいくらいに大好きでぇす」
「三郎、キショイ。声真似すんな。しゃべり方うざい」
「兵助それ俺じゃなかったら傷ついてるからな。
でも言いそうじゃんこいつ」
「えーそんなこと言わないよ!
俺は兵助くんの全部をまるっと、
兵助くんだから愛してるんだもん」
「ごちそうさまでした頼むから黙ってくださいこの野郎」
「あー…、俺も」
「「え?」」
「だから、おまえ」
「(だめだやな予感)」
「…俺?」
「俺も、お前フェチ」
「…兵助くんっ!!」
「あー俺帰りますなんかもうすいませんっした」
*利コマ
足の間に座って私の腹にもたれてくつろいでいる小松田君の髪を撫でながら、
久しぶりに過ごすゆったりとした時間にまどろんでいたその時だった。
ふいに屋根裏に気配を感じて私は目線を向ける。
なんの変哲もないように見えるが、あの天井の裏には曲者が潜んでいる。
こっちはプロの忍者なんだ。
たいして隠す気もないその気配に、私が気付かないはずがない。
「まったく…土井先生は」
「ふぇ?どうしたんですかあ?」
振り返って見上げてくる小松田君の鼻先が顔にあたってこそばゆい。
仕返しだとばかりに顎で耳の近くをもぞもぞと撫でてやれば、
思った通り間延びした声で「くすぐったいですよぉ」と笑った。
その瞬間、ぶっと吹き出すような声が天井裏から漏れてきた。
あの人笑い堪えるの下手すぎるだろう。
いや、十中八九わざとか…。
そう考えて、思わずため息が出る。
せっかくの癒しの時間だというのにストレスがたまっては意味がない。
「どうしたんですか?体調悪いんですか?医務室いきます?」
「いや、違う。全部あの土井先生のせいだ……」
どっしり、ため息を吐き出す。
せめてもの嫌味のつもりだったが、相手は堪えている様子もない。
「…利吉さん」
「なん、うぇっ!」
唐突に身体ごと振り返ったと思うと、
小松田君はそのまま体当たりをくらわせるように私に飛びかかってきて、
不意打ちとはいえ小松田君に押し倒される形になってしまった。
見上げた顔が不機嫌そうで、私は思わず目を瞬かせる。
「土井先生土井先生って、利吉さんと一緒にいるのは僕ですよ!
それなのに他の人のことばかり言ってると僕、やきもちやいちゃいますよ!」
「っ……」
むっとしたふくれっ面に少し不機嫌そうにそらした目線。
悪いが全く怖くない。
だって、か弱い手はきゅっと服を掴んで離さないのだ。
「…君は馬鹿だなあ」
土井先生でなくても誰かに君との時間を邪魔されるのが私は嫌なんだ。
それに、君のそういう顔とか仕草とか。
私だけに向けるそのどれか一つだって誰か他の奴に見せるのなんて最悪。
そう思っていることは口にしない。
ただ、黙って彼の唇に直接刻み込んでやる。
後ろで大爆笑の声が聞こえないよう、
彼の耳を塞ぎながら両手で小松田君を引き寄せた。
*赤タカ
「兵助」
友人や先生にだって呼ばれる名なのに、
こいつに呼ばれるといつだって心臓の正常は乱れる。
また、今日は一段と甘いくせに棘がある嫌味ったらしい声で呼んでくる。
押し倒されて大人しく見上げる顔は優しげな笑顔。
どうやら機嫌が悪いらしい。
その理由は思いつくが、ほんの些細で、しかも正当ではないものだ。
「あれは…ちがうって」
「知ってるよ、ただのお友達でしょ?
でも、兵助に触れる人や近づく人なんて、
俺にとっちゃやきもちの対象でしかないよ」
そう言って剥き出しにした肩に吸いつく。
はっきりと見えるところにはつけないが、
見えるか見えないか危ういところを敢えて色づかせてくる所なんて、本当に性悪だ。
皮膚が熱い。
舌が首筋を上下に這いまわってまた肩へ。
そのたびにちくりと肌を痛めつけて朱に染める唇は、
乱れ始めた俺の息に満足げに笑った。
「赤が好きでしょう、兵助」
聞くな、知ってるくせに。
くすんだ赤のお前の髪やお前に残される鮮やかな血色を、
俺がどうしようもなく愛しいなんて感じてることくらい、
お前が一番知ってるだろうが。
だからくだらないことで拗ねるな、馬鹿め。
お前以外の奴の前でこの心臓は乱れやしないんだ。
「…俺だけのものって証、兵助、もう満更でもないもんね」
ほら、肌を這うお前の舌のせいで俺はもうまともじゃいられない。
心臓の動きは荒れて、気が狂う。
そうだ、赤がどうしようもなく俺を悦ばせる。
俺はお前のものだ。
浅ましいほどに束縛するのもされるもの好きなお前は、
くだらない理由で誰かに妬いては俺をさらに縛りつけようとするが、
そんなもの、俺だって同じなんだからな。
お前方が余罪だって多いくせに、勝手に妬いて俺を乱しやがって。
俺だってお前を縛りつけておきたいの、分かってるだろう。
「タカ丸…っ」
名前を呼ぶ。
そうすればお前が嬉しそうに笑うのを、俺は知ってる。
震えそうな手で乱暴に赤い髪をひっとらえて引っ張った。
その痛みにさえお前は悦ぶんだ。
馬鹿だな、お前も俺も。
「お前も、俺だけのだから、な…っ」
乱れた声でそう告げると、
馬鹿なお前は馬鹿な俺を馬鹿みたいに愛おしそうに見つめる。
その目にすらもう、心臓がさらに乱れるって言うのに、
「そうだよ。この身も心も、俺の全部はあなたのものだ」
お前の口から吐き出されたその声で言われると、
そんなこと十分に知っているのに、
やはり、俺は正常でなんていられない。